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スウェーデンが公式にブロックチェーンを使用して不動産や財産の登録を始めた




こんにちは。不動産担保ローンの日宝です。
業界最高水準のセキュリティを誇るとされる電子決済サービス「アップルペイ」を使った詐欺事件が相次いでいるそうです。背景に、カード発行会社間でアップルペイ利用者の争奪戦があるようです。カードセキュリティ会社の担当は、「優先的に使う1枚目のカードとして登録してもらうため、本人確認が甘くなっている会社がある」と警鐘を鳴らしているそうです。
さて今日は、スウェーデンでのブロックチェーン活用について触れてみたいと思います。

スウェーデンが公式にブロックチェーンを使用して不動産や財産の登録を始めた

スウェーデンの土地登記所であるLantmäterietは正式に、ブロックチェーン技術を駆使して、所有地やビル、建物などの不動産や財産などの登録を開始した。2017年の初頭以来、ブラジルを始めとするさまざまな国では、分散型の透明で不変なネットワークで、土地や財産の所有を促進するために、ブロックチェーン技術を利用し始めている。
Lantmäterietの開発責任者であるMatsSnäll氏は、ComputerWeeklyとのインタビューで、2016年以降、スウェーデンの土地登記所は、ブロックチェーン技術に積極的に投資しており、概念実証のブロックチェーン・プラットフォームを開発していることを明らかにした。2017年3月、Lantmäterietは、ブロックチェーンに基づいた土地および土地登録プラットフォームの初期段階の実験を完了している。 MatsSnäll氏は語る。
「ブロックチェーンがもたらすメリットについて聞いたときに、これが実際に登記に使用できる次世代の技術であるかどうかを検討したかったのです。私たちはもっと広い範囲でブロックチェーン技術を試してみなければなりませんし、協働できるパートナーを増やす必要がありますが、これまでのところ、ブロックチェーン技術に対して異議を唱える者はいません」

■プライベート・ブロックチェーンと
公的分散型ブロックチェーン・ネットワーク
2017年4月、ビットコインをベースとしたブロックチェーン・インフラストラクチャー・プロバイダーのUbitquityは、ブラジルの政府と土地記録局が、ブロックチェーンを利用して、土地や財産の登記簿を透明性で不変の状態で確実に手に入れる手助けをしている。
ハッシュ・パワーにより、ビットコインのネットワークは存在しているもののなかでは、もっとも安全なブロックチェーン・ネットワークであり、コンピュータの演算能力の増大は、ビットコインの高度な安全性や分散化、不変性を継続的に維持している。
当時、Ubitquityの創業者であり社長のNathanWosnack氏はこう言っている。
「個人が保持するもっとも重要な文書のひとつである財産記録をブロックチェーン上で維持することは、ブラジルなどの発展途上の市場においては非常に重要なことです。ブロックチェーンは、所有者と所有権の紛争が公正かつ透明な方法で処理されることを可能にし、オリジナルの登記簿が破損したり、置き忘れられたりした場合には、バックアップとして機能します」

現在、ビットコイン・ブロックチェーン上で、大量のデータを保存しておくことは難しい。RSKLabのRootstockを含むさまざまな計画が、スマート契約を展開して、ビットコイン・ネットワークに統合できるエコシステムを実現する過程にある。
土地および財産の登記にとって、常に最小の記録が土地登記簿によって登録されているので、ビットコイン・ブロックチェーンを使用することができる。さらにいえば、特定の人だけのブロックチェーン・ネットワークは安全ではなく、セキュリティ違反やハッキング攻撃に対して脆弱であるため、ビットコインやイーサリアムなどの、安全なブロックチェーン・ネットワークを利用してデータを処理することが重要である。
イーサリアムは、柔軟性を重視し、スマートな契約を自動化する、実行可能なもうひとつのオプションである。ビットコインの透明台帳のように、イーサリアム・ブロックチェーン上の土地と財産の所有者は、ネットワーク内では誰でも閲覧することができる。

■潜在的なセキュリティ問題
しかし、スウェーデンの土地登録機関は、積極的な開発コミュニティを持つ他の多くの公的なブロックチェーン・ネットワークを使用する代わりに、スウェーデンのブロックチェーンのスタートアップ企業であるChromaWayのプライベート・ブロックチェーン・ネットワークを利用することに決めた。
Snäll氏は、ブロックチェーンの技術が政府のために数億ドルの費用を削減すると未だに信じており、プライベート・ブロックチェーンのテストは小規模だが、今後数カ月にわたって拡大および拡大することを、彼は期待している。
「プライベート・ブロックチェーンは、デジタル原本を確実に保持する唯一の認められた技術です。今までのところ、ハッキングや破損から安全にデータを守ることが証明された最高の技術です」とSnällは述べている。

出典:Cointelegraph
▽参考
ブロックチェーン技術を使った土地登記の試験を開始

MONEYVOICE 2017年08月01日配信 ウェーデンが公式にブロックチェーンを使用して不動産や財産の登録を始めた より引用


ブロックチェーンは、ビットコインのような仮想通貨の授受に留まらず、ドルや円、ユーロなど現実通貨の授受にも使われるようになりました。また、通貨だけでなく食品管理やアート作品の証明などでも活用されています。
まず食品管理においては、昨年 10月からアメリカのウォルマートで、豚肉の流通経路とアメリカ製パッケージ商品の流通経路をブロックチェーンに記録するテストが行われています。中国のどこで誰が生産して、どういう経路でスーパーに並べられているかを読み取ることができるそうです。万が一、問題が起こった時も、早急に原因追求が可能です。この技術には、IBM社のブロックチェーンサービスが利用されています。
アート作品の証明においては、VERISARTというアプリを利用することができます。画像データをブロックチェーンに記録することで本物だと証明する仕組みです。iTunes 用のアプリは無料で利用が可能です。
また、リクルートでは、履歴書詐欺や経歴書詐欺をブロックチェーンによって解決しようという試みが行われています。
実験段階の分野もありますが、ブロックチェーンの利用はここまで進んでいます。IT 先進国として知られるエストニア国では、インフラとしてブロックチェーンが多数使用されています。
スウェーデンやエストニアのように、日本も生活に身近な分野へブロックチェーンが導入さえる日も近いと思われます。セキュリティ対策のためにも、ブロックチェーンの概要を、私たちも理解する必要がありそうですね。


不動産担保ローンの日宝より
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