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年金給付水準、30年後に2割減 経済成長見込んでも



W杯のコートジボワール戦は、先制しながら逆転され、悔しい思いをしました。次は20日のギリシャ戦ですが、何としても勝っていただきたいですね。
さて、本日は30年後の年金給付について厚労省の発表をご紹介いたします。
以下は参考にした記事の引用です。

年金給付水準、30年後に2割減 経済成長見込んでも
 公的年金を持続させるには、経済成長を見込んでも、給付水準を少しずつ下げ、30年後には今より2割ほど低くしなければならない。厚生労働省は3日、そんな年金財政の見通しを公表した。現役世代の収入の50%以上という政府が約束した給付水準はぎりぎり守れるとした。だが一方、低成長なら5割を割る試算も示され、目減りする年金に対応した制度見直しの必要性が浮き彫りとなった。

 検証は、100年先までの年金財政の見通しを5年ごとに点検するものだ。ポイントは将来も十分な年金がもらえるのかどうか。インフレなどが進んだ場合、年金額そのものでは比べられない。だから現役世代の手取り収入と、モデル夫婦(厚生年金に入る会社員と専業主婦)が65歳の受給開始時にもらえる年金額を比べた割合で、チェックする。

 厚労省は今回、賃金の伸び率など経済状況が異なる八つのシナリオを置いた。シナリオA~Eの五つは、女性や高齢者の働き手が増える「高成長ケース」。F~Hの三つは「低成長ケース」だ。

 検証によると、現在のモデル夫婦の給付水準は、現役手取りの62・7%(共済年金との一元化を見込む)。財政を保つには「高成長ケース」でも2043~44年には年金水準が50・6~51・0%になり、2割ほど下がる。ただ、高成長ケースは前提が甘いのではという指摘は、社会保障審議会年金部会でも出た。

 「低成長ケース」では、いずれも5割を切った。近年の経済状況が長く続くと見込むシナリオFでも、50年度に45・7%まで落ち込むとの結果だ。最も悲観的なシナリオHでは、55年度に国民年金の積立金がなくなり、現役収入に対して35~37%の水準になるという厳しい見通しに。ただルール上は5割を切れば制度を見直すことになる。

 徐々に年金水準が下がるのは、少子高齢化が進んでも、積立金や保険料収入の範囲で給付をまかなえるよう、年金水準を自動的に抑える仕組み(マクロ経済スライド)があるからだ。

 ただこの仕組みはデフレでは発動しない。近年の賃金の下落傾向を受けて、5年前の前回検証時の給付水準(62・3%)と比べて、いまの水準の方が逆に上がった。いまの受給者にはよいが、将来世代に減額の「痛み」を先送りした形になっている。

 今回、年金減額を少しでも緩和する制度改正を実施した場合の試算も実施された。具体的には、保険料支払期間の延長、パート労働者への厚生年金の適用拡大などの影響を検討した。いずれも給付水準が高まるとの結果だった。これらのデータを基に厚労省は制度改正案づくりに着手する。(中村靖三郎)

朝日新聞デジタル  2014年6月3日21時31分  配信 年金給付水準、30年後に2割減 経済成長見込んでも より引用


こちらの記事に関して、ネットユーザーの声を今回は見てみたいと思います。

「みなさん、働き方も資産運用もなるべく早く考え直した方がいいですよ。私は、自分が85歳まで市場価値があり続けるように自分に常に投資しつつ、資産運用もやっています。」
「一番の問題は「自分たちの世代は年金なんてあてにできませんから」といいつつ、何の備えもしようとしない人が大半であること。ビジネスパーソンとしてのスキルも資産運用もトレーニングしなきゃ。」
「こんな予測も当てにはならない。制度そのものを抜本的に変えなければダメだ。」

上記のような厳しい声が多いようです。

なお、制度改正を実施した場合の試算では、給付水準が高まる結果でしたので、現受給者も将来世代もどちらもマイナスの影響が少なくなるよう、制度改正していただきたいですね。

経済成長を見込んでも減ることは確実のようですが、今後の日本の経済成長は私達ひとりひとりの意識で良くなっていくものだと個人的には思いますので、将来世代の減額割合を減らせるよう、1日1日を頑張っていきたいと思います。



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