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リフォーム予算は100万~300万円が最多、一戸建てでは築後年数が経つほど高額傾向



すっかり初夏らしい陽気となり、ゴールデンウィークが始まっている方もいらっしゃるでしょう。 この「ゴールデンウィーク」という言葉は、もともと映画業界で使用されていたそうです。その言葉が他の産業にも追随し、1950年代中頃には広く定着していたそうです。
さて、今日はリフォームの予算とリフォーム箇所について触れてみたいと思います。

リフォーム予算は100万~300万円が最多、一戸建てでは築後年数が経つほど高額傾向

(一社)住宅リフォーム推進協議会はこのたび、「インターネットによる住宅リフォーム潜在需要者の意識と行動に関する第9回調査報告書」を発表した。住宅リフォーム潜在需要者の意識と行動の実態を明らかにすることを目的として、平成26年10月1~10日にインターネット調査を実施した。平成13年から実施しており、今回で9回目。全国の持ち家に居住する30歳以上の男女を対象とした予備調査(有効回答10,000件)で「10年以内にリフォームをしたい」と回答した人を対象に本調査を行い、1,000件の有効回答を得たもの。

○リフォーム予算は一戸建て・マンションとも「100万~300万円」が最多
予備調査によると、リフォームをしたいと思っている層は、時期が未定の潜在層を含めると56.0%だった。年代別に見ると、50代では66.5%で、「10年以内にリフォームしたい」も19.7%(「~1年以内」7.1%、「~3年以内」7.3%、「~10年以内」5.3%)となり、他の年代に比べ最もリフォーム意向が強かった。 本調査で、「10年以内にリフォームをしたい」と回答した住宅の築後年数を見てみると、一戸建て(平均23.3年)では「30年以上」(33.1%)が最も多く、次いで「15~20年未満」(16.1%)、「20~25年未満」(14.1%)の順。マンション(平均21.3年)でも最多は「30年以上」(22.7%)だが、次いで「15~20年未満」(18.3%)、「10~15年未満」(17.9%)の順となり、「20年未満」は合計で48.9%を占めた。同協議会では「マンションの方が比較的新しい住宅を多く含んでいる」と指摘している。
リフォームの予算は「50万円未満から1,000万円以上まで非常にバラツキが大きい」としているが、件数で見ると、一戸建て・マンションともに「100万~300万円未満」(一戸建て41.1%、マンション47.6%)が最も多く、平均額は、一戸建て294.9万円、マンション236.9万円となった(図1)。築後年数別に見ると、「一戸建てでは年数の経過につれて大規模なリフォームが増加してくる傾向がみられるが、マンションでは300万円以上のリフォームの比率は“築後10年未満”が最も高くなるなどやや傾向が異なっている」という。

○一戸建てでは「修繕・メンテナンス」、マンションでは「設備の更新」が最多
本調査において、リフォームの動機を複数回答で聞いたところ、一戸建て・マンションとも「設備や機器が老朽・劣化したから、またはグレードアップしたいから」(全体50.2%、一戸建て47.5%、マンション59.4%)が最も多かった。工事の種類を単一回答で聞いたところ、全体では「設備の更新」(41.2%)、「修繕・メンテナンス」(32.2%)、「間取り変更・模様替え」(11.3%)の順(図2)。一戸建てでは「修繕・メンテナンス」(39.3%)が最も多く、マンションでは「設備の更新」(69.4%)が最も多かった。「具体的な工事の場所としては、“浴室”、“洗面・トイレ”などが多いが、これらの水回り関連の工事は、築後20年未満で検討されているケースも多い」という。 また、「リフォームの際の不安や心配事」を複数回答で聞いたところ、最も多かったのは「見積もりの相場や適正価格がわからない」(全体42.9%、一戸建て42.9%、マンション42.8%)で、次いで「施工が適正に行われるか」(同39.1%、39.4%、38.0%)、「業者選び、手続きが面倒そう」(同26.6%、24.9%、32.3%)の順となった。「不足しているリフォーム情報」は、「リフォームにかかる費用の目安や積算の基準」(同65.5%、66.1%、63.3%)、「工事の依頼先選びの目安や基準」(同25.9%、25.2%、28.4%)、「自分のイメージに近い具体的なリフォーム事例の情報」(同24.9%、23.7%、28.8%)の順で、同協議会では「“費用”や“業者”などの情報に加え、希望する工事内容についてより具体的な情報を求める傾向もみられる」と指摘している。

不動産ジャパン  2015年04月27日配信 リフォーム予算は100万~300万円が最多、一戸建てでは築後年数が経つほど高額傾向 引用


内閣府が60歳以上に実施した住宅と生活環境に関する調査で、「体が弱ったとき、住まいをどうしたいか」を尋ねたところ、「現在の住居に特に改造などはせずに住み続けたい」が37%、「改造し住みやすくする」が27%と、合わせて6割以上を占めたそうです。中でも「改造」、つまりリフォームを考える人が増える傾向にあったとのこと。
 家の老朽化を無視し、リフォームしないとリスクが発生します。家庭内の不慮の事故で亡くなる人は年間1万5000人を上回っており、その8割以上を65歳以上が占めるそうです。こうした老後の安全な生活確保のためにも、リフォームは有益と言えるでしょう。
また、ライフプランの中で、リフォームを考えて計画的に資金を確保していくことも、長寿となった日本には重要なことですね。


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