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金融庁、金融機関を比較可能なKPI公表を検討




こんにちは。不動産担保ローンの日宝です。
2017年春に実施した入試の後、全国立大学の4割を超える36校が正解や解答例を公表していなかったことが、読売新聞の調査でわかったそうです。先日京都大学で試験問題にミスが発覚し、17人を追加合格にしたこともあり、文部科学省は今後、正解や解答例の開示ルールを見直す方針とのことです。
さて金融機関のKPI公表について触れてみたいと思います。


金融庁は平成29事務年度中に、「金融仲介機能のベンチマーク」を発展させたKPI(指標)の公表を検討中であることを明らかにした。金融機関が金融仲介機能にどう取り組んでいるかを可視化し、仲介機能のさらなる改善・高度化を目指す。

■「金融仲介機能のベンチマーク」の発展版
金融仲介機能のベンチマーク(以下、ベンチマーク)は、28年9月に金融庁が公表した。5個の共通項目と50個の選択項目からなる。ベンチマークは金融機関が仲介機能の自己点検に活用することを想定。時系列での自行の取り組み状況の比較には適しているが、他の金融機関との比較には十分でない。この点について、「本来、比較可能性を確保し、金融機関間で顧客本位の競争の実現を図ることが目的であるが、(ベンチマーク策定時は金融機関同士の比較ができると)単に指標を上げるために金融機関が努力する。それはやめようというのが庁内の雰囲気だった」(金融庁担当者)という。
しかし、29年11月に公表された「平成29事務年度金融行政方針」では、「比較可能な共通の指標群(KPI)の策定」に言及し、29年12月11日に開催された金融仲介の改善に向けた検討会議の中でも有識者より、「比較可能性を高めるとともに、比較結果を公表することで、借り手に分かり易く見える化することが重要」との意見がなされている。

■狙いは「金融機関の見える化」
KPIに基づいた金融機関の成果が公表されると、個人や企業などの取引先が金融機関の取り組み姿勢がひと目でわかり、金融機関の選別に動く可能性もある。この点について、金融庁幹部は東京商工リサーチの取材に対し、「ベンチマークとの整合性にも配慮しつつ、金融機関を見える化して顧客本位の良質な金融サービスの提供に向けた競争を促す。またこれにより、顧客が自らのニーズや課題解決に応えてくれる金融機関を選択することが可能となる」と述べた。

東京商工サーチ 2018年1月31日配信 金融庁、金融機関を比較可能なKPI公表を検討 より引用


KPIの選択項目に掲げられている「中小企業向け融資のうち、信用保証協会保証付き融資額の割合、及び、100%保証付き融 資額の割合」や「本業(企業価値の向上)支援先数、及び、全取引先数に占める割合」「本業支援先のうち、経営改善が見られた先数」、さらに「転廃業支援先数」などのベンチマークが公表されることで、金融機関の改善度合いが相互比較され、「見える化」が進むことになるようです。
金融庁ではこれまで、地方創生を金融面から支援するため、全国の中小企業経営者を対象に融資など金融機関の取り組み姿勢についてアンケートを実施しています。アンケート結果では、担保・保証に依存した金融機関の融資姿勢への批判の声も含まれており、改善のためにもKPIの公表を検討しているようです。
「見える化」が進み、事業主も金融機関を正しく選択できるようになると良いですね。



不動産担保ローンの日宝より
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